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サイラックス(正式名称:ライカ スキャンステーション)は、アメリカでは主に石油化学プラントなどの計測や岩削作業前の土量計算などに用いる測量機械として開発されました。日本でもプラントの改修や遺跡・建造物などの計測にも用いられています。
アメリカでは2000年以降、リコンストラクターや警察によりサイラックスを用いた事故原因検証が既に行なわれていますが、日本でこの分野でサイラックスを用いるのは弊社が初めてであります。
サイラックスの特徴は前述した通り、レーザーを用いた計測により、物体をそれぞれが位置データを持った1mm規格の点群の集まりとして正確に再現でき、ソフトウェアを用いることにより三次元データとして様々な方向から見ることや、別々に計測したものを合成することが可能です。
交通事故において衝突した状態で車が停止していることは稀であり、多くの場合、衝撃の反動で衝突物と車両とは離れてしまっています。
現実において車両と衝突物あるいは車両同士の衝突状況の再現および衝突面の検証は行なえませんが、サイラックスの特性から、計測した事故車の三次元データを現場データと組み合わせる、もしくは計測した2台の事故車の三次元データを組み合わせることによって、衝突事故の再現および衝突面の検証を行うことが可能になります。
1mm規格の精緻な三次元データを用いて事故を完全再現することができるのが、事故検証に於いてサイラックスを使用する最大のメリットです。
また、弊社においては、事故検証目的の撮影だけでなく、建造物(お城や工場、船舶など)の計測目的での撮影も行っています。
1mm規格の精緻な三次元データは、後世に残すべき建造物の保存や、継続的な管理、損傷の把握などに貢献いたします。