2020年2月24日から2月28日の5日間、
テキサス州の州都オースティンにて年に1度開かれるHVE Forumに参加しました。

HVE Forumは講演を中心としたカンファレンスではなく、ワークショップスタイルで行われる、HVEの基礎知識から最新技術を学ぶ会議です。
アメリカ国内の事故鑑定人を中心として、私を含め数名アジアから、そしてヨーロッパからの鑑定人を加え、約60名が参加しました。

参加したワークショップのは、基礎的理解を深めるための「シミュレーション基礎（3日間）」、および車両の動きを物理学的に理解していく「理論・応用車両力学（2日間）」の2つです。

「シミュレーション基礎」では、各機能の違い、および効率的かつ正確なシミュレーション操作についてワークショップを行いました。

なお、各機能の違いは下記のとおり；

•EDCRASH
衝突損傷量からのデルタブイ算出、損傷量＋衝突位置＋停止位置からの衝突速度算出

•EDSMAC4
三次元での事故再現（ただしタイヤは平面に接地している前提での再現：道路上など平面での事故再現に適している）

•SIMON
三次元での事故再現（タイヤが設定した環境に合わせて接地している前提での再現：飛翔・転落などを伴う事故再現に適している）

　

理論・応用車両力学では、物理学に基づき、車両がどのような動きをし、その際にどのような力が働くのかを学びました。

講師が自動車メーカーでエンジニアを務めていた、大学で車両力学を教える教授ということもあり、かなり高度な物理学の世界でした…

理論・応用車両力学では、物理学に基づき、車両がどのような動きをし、その際にどのような力が働くのかを学びました。

HVE Forumでは、さらに3次元における損傷計測や高度シミュレーションのワークショップもあることから、更なる専門知識および技術の習得が可能であり、今後も継続的に参加することで、プロフェッショナルとしての質を高めていきます。